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合格者のメッセージ

Eye:03

新人弁護士として感じること

山田力さん
山田力さん
(2010年新司法試験合格)
私が司法修習を終え、弁護士として働き始めて1ヵ月が過ぎました。わずか一月の間ですが、継続している事件の起案や、新しく担当することになった依頼者との打ち合わせなど、仕事は山のようにあり、それに追われる日々だと感じております。
このような中で痛感するのは、弁護士の仕事というのはさまざまな法分野にかかわる仕事であり、新司法試験の8科目の法律分野はもちろんのこと、それ以外にも特別法やあるいは行政手続など、様々な分野の知識が要求されるということです。そのうえ、要求される知識は正確に、かつその場で回答することが多々求められます。このような知識の補充に追われ、じっくりと勉強している時間はそうそうありません。
しかしながら、それでもなんとか仕事をこなしていけるのは、ロースクールでじっくりと時間をかけて勉強できたからだと感じます。
実際に弁護士として仕事を始めてみると、ロースクールで勉強した各法分野の基本的知識はもちろんのこと、判例、文献の調べ方のコツなど、ロースクール時代に身に付けた知識、技術に助けられることが多々あります。また、新司法試験科目以外でも、授業を受けた分野は、そのことが大きな自信となって仕事に生きていると思います。
ロースクールでの勉強は、民法や刑法などの基本的な法分野について、基本書を読み込んだり、時間をかけて判例を探し、その判例を分析するなど、しっかり時間をかけて勉強できる大切な機会であると思います。ロースクールの講義で、試験に通るための知識をつけることももちろんですが、基本的な事項や、あるいは発展的な分野を学ぶことは、受験勉強のみならず、確実にその後の実務家としての仕事の一助になります。
将来的に皆さんが実務家として充実した日々を過ごされるためにも、贅沢に時間をかけて勉強できる貴重な機会だと考えながら、勉強を継続してください。仕事で使う能力を身につけるため、勉強していると意識できれば、合格は近いと思います。


Eye:04

後輩のみなさんへ

寺岡良祐さん
寺岡良祐さん
(2009年新司法試験合格)

弁護士になって感じることは責任の重大さである。依頼者は人生の重大な局面で私と出会う。私には、「分かりません」と言うことは許されない。そして、事案によって取るべき方策を変えねばならない。ある時は常識的な落としどころを考え、そこに至る方途を探る。ある時は非現実的な選択肢も含め、考え得るかぎりの選択肢を提示する。ある時は依頼者と共に徹底的に戦う。遣り方は違えど、依頼者と共に事実を吟味し、頭が痛くなるまで考えるのは同じだ。激務だが、私は弁護士になって良かったと思う。
在学生のみなさん。あなたは今、辛いかもしれない。事例を分析し、主張を整理し、法的な意見をまとめることは味気ないかもしれない。
しかし、なぜつまらないのだろう。
私は、日々、裁判例や評釈を検索し、これらを読み込んでノートを作り、論理を組立てる。この作業が、先に書いた頭が痛くなるまで考えるという作業に他ならない。そしてこの作業は、ロースクール在学時の作業と変わらない。
あなたは判例を読む際、当事者の置かれた状況に思いを馳せるべきだ。基本書を読む際、学説を現実の問題に適用した際の具体的帰結を考えるべきだ。事案を分析し、架空の依頼者を前にして、ある時は常識的な落としどころを考え、そこに至る方途を探り、ある時は非現実的な選択肢も含め、考え得るかぎりの選択肢を提示すべきだ。そうすることによって、勉強に対する態度が変わるだろう。つまらない学習と思っていた作業が、実は人の人生を背負う仕事のシミュレーションであると気づくだろう。今の自分が将来の自分を作るのだ。あなたには、ローヤーの自覚を持って日々生活して貰いたい。