神戸学院大学法科大学院は、法曹になるためのプロセス教育を重視した司法試験制度 改革に賛同し、2004年4月に設立されました。以来、国際都市神戸に、地域社会の特性 を活かした「コミュニティに根ざした法曹教育」を粘り強く実施してまいりました。
修学年限を3年とする、いわゆる未修者が初めて新司法試験を受験した本年度の受験者 は、11名であり、短答式試験の合格に必要な成績を得た者が7名、そのうち4名が、合格 いたしました。
合格者の努力は、並大抵のものではなく、こころからおめでとうと申しあげます。ただ、 プロセス重視の当法科大学院教育は、司法試験合格が目的ではありません。その合格は、 一過程にすぎません。合格者が、今後、なお一層の研鑽を深め、真のスペシャリストとして の法曹を目指していただくよう期待いたします。
残念ながら不合格になった修了生は、どうぞ冷静にその原因を分析し、気持ちを新たに 来年度の試験に備えていただきたいと思います。科目等履修生制度等を利用し、本学の 人的物的資源を活用していただきたいと思います。
合格者を出すまでの神戸学院大学全体の教職員はじめ、あらゆる関係者の方々のあた たかいご支援に感謝いたします。法科大学院の教職員は、絶え間ない改善改革を実施し つつ、100分授業、個別指導、指導担任制度に基づく指導、教育環境の改善等、地道な 努力を積み重ねてまいりました。更なる研鑽に努め、成果を挙げたいと思いますので、今 後とも、なお一層のご理解とご支援をお願い申しあげます。
最後に、これまでの法科大学院教職員の皆様方のご尽力に感謝いたします。合格者が でましたのは、昨年度までの皆様方の教育の成果が現れたものであり、皆様方を誇らしく 思います。今後も、一致団結して当法科大学院教育を推進して参りたいと思います。
神戸学院大学大学院実務法学研究科(法科大学院) 研究科長 小櫻 純
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